岡本 U-house

世田谷の高級住宅地で南側道路の土地のために、土地が高かった分、建物のコストを抑えつつもより良い家づくりを目指すというテーマがあり、そこで様々なものを兼用できることを考えて設計した作品である。そこで提案したことは、
①基礎コンクリートを1階の基本床とし、所々に床をあげてベンチにもなるようなことを提案（結局は全体的に床を上げたが、長いコの字の造作家具はその名残り）
②その造作家具は、ダイニングのベンチから幼い子供たちのデスク、TV台までを兼ねるようにデザイン。
③壁と2階天井は構造用に使用されるOSBボードを使用。
④南側に道路があり車庫もあるため、目線を変え採光も取りやすくするために南側の2階床を少し上げた（これによりハイサイドの窓とし人々の目線が気にならないように配慮ができた）
⑤幼い子供たちのデスクに窓高さを合せ、その先には緑が見えるようにした（この窓は位置により空間にもリズムが加わった）
⑥2階勾配天井の間を利用してロフトに（雛段にした家具をつかって子供たちは遊んでいるとのこと）
その他、階段にはポイントとなるブルー色を部分的に提案したところ、奥さんが好きな色だったので、アイランド型のオーダーキッチン、玄関ドア、外部の水切金物も同色を使用し、色合い的にも楽しさを感じる作品となったようである。